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追放 Exil 

           追放

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世間が興味をもったのは多くの場合、コノー君!・・・
征服者の伯父よりも、ちびの起き上がり小法師だ!・・
まったく正直な直感は、ひ弱な庶民から生じる!・・・
ああ!!では一体誰がぼくらの怒りを害したんだ!・・
そして子供らがバリ-バルとよぶ風に
もう差し錠をかけるのが、ぼくらにふさわしい!・・・
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        ナポレオン3世の韻文書簡の断片、1871


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箒 Le balai

           箒

   それはしがないシバムギの箒、固すぎて
   部屋にも壁の塗装にも使えない。
   それを使うとがっかりして、笑う価値すらない。
   根はどこか昔の草地で引き抜かれ
   生気のない毛は干からび、柄は色あせした。
   酷暑で赤くなった島の林のようだ。
   細紐は凍った三つ編みのように見える。
   ぼくはこの物の荒涼とした味わいが好きだ
   きみの大きな乳色の縁をそれで洗ってあげたいな、
   おお月よ、ぼくらの死んだ妹らの精霊が好んでいる。
   

                   F. C.


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戒厳令? État de siège?

         戒厳令?

あわれな御者は、ブリキの小屋根の下で、
片手袋のなかの巨大な霜焼けをあたためながら、
その重い乗合馬車をセーヌ左岸地区に走らせ、
燃える鼠蹊部からカバンをどかす。
一方、憲兵らがいる穏やかな闇の
実直な内側は、深い空の月が
緑の綿の間に揺れているのを見ているのに、
勅令が出て、まだ難しい時刻にもかかわらず、
乗合馬車がオデオンに戻ると、けがれた
その放蕩者は暗い十字路で金切り声を出している!

              フランソワ コペ
              A. R.
 
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老兵たち! Vieux de la vieille!

          老兵たち!

     皇帝の百姓たちに!
     百姓たちの皇帝に!
     軍神の息子に、
     栄光の3月18日に!
     その日ウージェニーの神が母胎を祝福した。


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ばかげたこと シリーズ2 Conneries 2e Série

      ばかげたこと シリーズ2

           Ⅰ 酔った御者

           不潔なやつ
           飲んでる、
           真珠光沢
           見ている、

           つらい
           定め、
           辻馬車
           倒れる!

           女が
           落ちる、
           腰が

           出血、
           ―わめけ!
           うめけ。


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ばかげたこと Conneries

            ばかげたこと

             Ⅰ
            若い大食い

           鳥打帽
           モヘアの、
           一つ目小僧
           象牙の、  

           身なり
           とても黒い、
           ポールがねらう
           戸棚、

           投げ出せ
           舌
           梨の上に、

           準備せよ
           バゲット、 
           そして縁日だ。



             Ⅱ パリ

       アル ゴディヨ、ガンビエ、
       ガロポー、ヴォルフ-プレイエル、
       ―おおロビネ!-ムニエ、
       ―おおキリスト!-ルペルドリエル!

       カンク、ジャコブ、ボンボネル!
       ヴイヨ、トロップマン、オジエ!
       ジル、マンデス、マニュエル、
       ギド ゴナン!-パニエ

       優雅な下着! レリセ!
       べとべとワックス!
       古いパン、スピリッツ入り!

       盲人ら!-次に、誰が知る?-
       巡査ら、アンギャン水を
       ご家庭で!―クリスチャンになろう!

                   A. R.

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[人類はその巨大な . . . ] [L'Humanité chaussait . . . ]

       [ 人類はその巨大な. . . ]

人類はその巨大な子、進歩に靴をはかせた。

       ルイ グザヴィエ ドゥ リカール
        A. ランボー


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[ぼくが春に . . . ] [Je préfère sans doute . . . ]

         [ ぼくが春に . . . ]

ぼくが春に、きっと好むのは、野外酒場
そこで矮小なマロニエらを発芽するのはバゲット、
狭い公共の草地のあたりで、五月にだ。
子犬らは何度も追っ払われるが
やって来て、飲み助らのそばで花壇の風信子を
踏み荒らす。そしてヒヤシンス色の夕暮れまで、
1720年、ある助祭がラテン語の彼のあだ名を
彫った石盤のテーブルの上で、
教会のステンドグラスに向かう賛歌のように貧弱な、
決して彼らを酔わせない黒い酒瓶らの咳がある。

             フランソワ コペ
             A. R.


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[ぼくは三等車にいた . . . ] [J'occupais un wagon de troisième. . . ]

       [ ぼくは三等車にいた . . . ]

ぼくは三等車にいた。老いた司祭が
短いパイプを取り出し、窓で、そよ風に、
色あせたひげの非常に穏やかな顔を向けた。
次にそのキリスト教徒は、失礼なからかいを
無視して、向き直り、力強くだが悲しげに、
噛みタバコを少しぼくに
要求した。― 再度下獄された
王族の子孫の司祭長だった、―
エーヌ県の町、ソワッソンの近くで乗客たちに現れる、
暗い静脈、いやになるトンネルを捏ねるために。


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艶なる宴 Fête galante

           艶なる宴

       夢見る人、スカパン
       こするのは、ラパン
       長マントの下で。

       コロンビーナ
       -寝る女!-
       -ド、ミ、-へたに弾く

       一つ目、ラパンの、
       すぐに客引くの、
       それは酔っぱらってる . . .

         ポール ヴェルレーヌ
         A.R.


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