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戒厳令? État de siège?

         戒厳令?

あわれな御者は、ブリキの小屋根の下で、
片手袋のなかの巨大な霜焼けをあたためながら、
その重い乗合馬車をセーヌ左岸地区に走らせ、
燃える鼠蹊部からカバンをどかす。
一方、憲兵らがいる穏やかな闇の
実直な内側は、深い空の月が
緑の綿の間に揺れているのを見ているのに、
勅令が出て、まだ難しい時刻にもかかわらず、
乗合馬車がオデオンに戻ると、けがれた
その放蕩者は暗い十字路で金切り声を出している!

              フランソワ コペ
              A. R.
 
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